中東初開催となったサッカーワールドカップ(W杯)のカタール大会。首都ドーハを中心に約1カ月間、全64試合に及ぶ熱狂の期間は、アルゼンチン代表の32年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。自他ともに認めるサッカー好きの記者は、日本代表戦を現地観戦するため、約2週間滞在した。現地のスーパーマーケットを見ると、店内の一角にとんかつソースやわさび、そばなど日本に由来する商品を集めた売り場を見つけた。中東の地で、なぜこうした商品を取り扱っているのか。店舗スタッフに聞いた。
記者が訪れたのは、日本vsコスタリカの試合が行われたアフメド・ビン=アリー・スタジアムに隣接する大型商業施設「ドーハモール」内のスーパー。店舗スタッフによると、ドーハ市内では最大級の規模を誇るという。
店内では、チューブタイプのわさび(S&B、1カタールリヤル=約40円レートで約640円)、とんかつソース(ブルドッグ、約1000円)、醤油(ヤマサ、約920円)、本だし(味の素、約1160円)などの調味料、「ふる里そだち 葵さらしなそば」(葵フーズ、約640円)、「北海道ゆずしおラーメン」(五木食品、約840円)などの乾麺を販売していた。
こうした商品をなぜ販売しているのか。店舗スタッフは取材に対し「カタールは人口の大半が外国人労働者で占めている。日本企業も資源開発の企業を中心に進出しており、日本人が駐在員として滞在している。彼ら向けに扱っている」と話す。
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