消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
位置情報分析サービスのクロスロケーションズ(東京都渋谷区)は、11〜12月に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会について、出場国別サポーターの人流を調査した。開催国のカタールを除いた国別の来訪割合1位はサウジアラビア(31.4%)だった。2位はアメリカ(31.0%)で、3位に日本(14.2%)が続いた。
同社はW杯開催期間中(11月20日〜12月18日)、出場国からのサポーターがどのくらい現地会場に訪れていたかを人流データを基に調査した。調査では、Near社のグローバルデータプラットフォームVistaを使用。同社は全世界で約16億の匿名加工された位置情報データを保有しているといい、その位置情報データを基にID別に居住地が推定でき、現地会場に訪れたサポーターを国別に集計することができるという。
W杯カタール大会が行われた各会場エリアを設定し、そこに訪れた出場国サポーターのデータを収集して統計を出した。
調査結果からは、開催国カタールを除くと、サウジアラビアとアメリカがほぼ同比率、続いて日本という結果が出た。日本に次いで、優勝国アルゼンチン(7.9%)が続くなど、上位には決勝トーナメントまで進んだ出場国サポーターの割合が高いことが分かった。
クロスロケーションズは、独自開発の位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine」や、オンライン登録で人流データ分析が可能な「人流アナリティクス」などのサービスを展開。これまでもVistaのデータを基に、訪日外国人の人流動向などを調査し、データを活用してマーケティング施策に生かしたい企業などのニーズに対応している。
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