パチンコホールの倒産は、CR機の規制が入った1997年に106件と急増。大量獲得できるパチスロなどの射幸性が問題となった01年も105件に達し、第1次淘汰時代を迎えた。その後パチスロ4号機の撤去が始まると、07年の倒産は144件に急増し、第2次淘汰時代に突入した。
遊技人口の減少や6号機の入れ替え、人手不足や光熱費などの運営コストは増加の一途をたどっており、パチンコホールの収益は厳しさを増している。大手ホールは、セルフ式カウンターやドル箱を積まない計数機でコスト削減を進める一方、小・零細規模のホールは広告費削減や中古台の利用などにとどまり、ホール運営の効率化の効果は広がりつつある。
4月は、スマートパチンコ(スマパチ)が登場するが、どれほどの盛り上がりを見せるかは未知数だ。東京商工リサーチは、「資金力の乏しいパチンコホールの脱落がこれから本格化するとみられる。その後には、生き残った資金力のあるホール同士の熾烈な競争による第3次淘汰時代が始まりそうだ」と分析している。
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