自治体DX最前線

東京都「あまり前例がないIT研修」開始 日本マイクロソフトとのDX推進でICT職員を1年間派遣

» 2023年02月17日 12時46分 公開
[ITmedia]

 東京都と日本マイクロソフトは2月10日、「東京全体のDX推進に向けた連携・協力に関する協定」を締結したと発表した。東京都のDX推進に向けて、都政現場での業務改革の実践や都民ののQOLを上げるサービス創出に取り組み、その成果を都内全体に横展開することを目指す。

tokyo 日本マイクロソフト津坂美樹代表取締役社長と小池百合子知事(プレスリリースより引用)

 日本マイクロソフトは、東京都高度情報化推進システム(TAIMS)を中心に、ICT化の促進を東京都やパートナー企業と連携している。

 具体的な取り組みとして、都庁の全職員を対象に、1月から導入している「Microsoft Teams」の操作研修、Microsoft 365の活用研修を2月から順次実施する。デジタルサービス局総務部企画計理課の担当者は「1月にTeamsの業務環境が導入されました。そこで今回の研修では、全職員がTeamsを知っているというレベルから、使いこなせるようになるまでレベルアップすることを目指しています」と話す。これまでに特定のツールの全体研修はあまり前例がないという。

tokyo 都庁の全職員を対象に研修を実施(公式Webサイトより引用)

 これらの研修内容はアーカイブとして東京都内の区市町村にも展開。区市町村の職員向けには、業務効率化のオンラインプログラムも実施する。

 また4月からは、都職員(ICT職)1人を日本マイクロソフトに派遣。「1年間の研修を受け、得た知見をDXが進む都政現場に生かしてほしい」(同課担当者)とコメントした。

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