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食洗機ってそんなに便利なの? 4人家族がたどりついた食器洗いの“最適解”仕事と家事の両立術(2/3 ページ)

» 2023年02月19日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

使ってみてどうだったか

 我が家は据え置き型とビルトイン型両方の利用経験があります。

 賃貸マンションに住んでいたときに利用していた据え置き型食洗機のサイズは、高さと幅が約60センチ、奥行きが約35センチでした。約4人分の食器、25点程度が入るタイプです。キッチンがそれほど広くなかったこともあり、実際に置いてみるとかなりの圧迫感がありました。経産省の分析にあった通り、スペースの問題で導入を諦める家庭は一定数ありそうです。

 食洗機に圧迫感があるのは確かですが、洗ったあとの食器を一時的に格納する場所にもなります。ですので、大きな食器用の水切りかごは不要になりました。

 実際に使ってみて家事にどのような影響があったのか説明します。

 まず、食器と洗剤を入れてボタンを押すだけで洗浄・乾燥が完了するので「家事作業を中断されるイライラ」が減りました。例えば、食器を手洗いをしているとき、子どもが近寄ってきて「のどが渇いた。牛乳がほしい」といったお願いをされることがよくありました。私の手には洗剤の泡がついているので、一度洗い流して、手を拭いて冷蔵庫から牛乳を出さなければいけません。子どもの“お願い攻撃”は飲み物に限らず「おやつがほしい」「タブレットの電源をつけてほしい」と多種多様です。そうしたストレスが減りました。

 食器の洗い方に関して悩む時間も減りました。導入前は「油汚れがひどいから、この食器は最後に洗おう」「すすいだ後、食器を重ねる順番をどうしよう」といったことを考えていました。しかし、食洗機の場合は、洗い桶の中にためておいた食器を取り出し、淡々と中に並べるだけで済むことが多かったです(激しく汚れている場合は、事前にふき取るといったことが必要)。

 子どもが家にいると、大人用とは別に、小さなフォークや短いはしを用意する必要があります。洗い桶の中にたまっている子ども用フォークやスプーンをかき集め、大人用のものと一緒に洗うのは割とストレスでした。食洗機なら、はし入れ用の箱に放り込むだけというのが基本になります。

 また、子ども用食器は小さくて洗うのに苦労します。通常のスポンジを使わずに洗えるというのもメリットとして挙げられます。

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