消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
Z世代の約5割が将来、子どもをほしいと思っていない――。そんな調査結果が、BIGLOBE(東京都品川区)が18〜25歳の未婚男女500人に実施した「子育てに関するZ世代の意識調査」で分かった。理由の回答として「お金の問題」としたのが17.7%、「お金の問題以外」との回答が42.1%に上った。お金以外にはどのような理由があるのか。
最初に、結婚と子育てについて尋ねたところ、「将来結婚して、子どもがほしい」が44.9%、「将来結婚という形にこだわらなくても子どもはほしい」が9.4%、「将来結婚はしたいが、子どもはほしくない」が9.6%、「将来結婚もしたくないし、子どももほしくない」が36.1%となった。「子どもがほしくない」との回答は合わせて45.7%だった。
男女別にみると、男性は「将来結婚もしたくないし、子どももほしくない」と回答した人が43.4%で最も多く、女性は「将来結婚して、子どもがほしい」が52.0%で最も多かった。「子どもがほしくない」という人は、男性が51.3%と半数を超え、男女で差がみられた。
「子どもがほしくない」と回答した人に理由を尋ねると、「お金の問題」が17.7%、「お金の問題以外」が42.1%、「両方」が40.2%だった。
「お金の問題以外」の具体的な内容について聞くと、「育てる自信がないから」が52.3%、「子どもが好きではない、苦手だから」が45.9%、「自由がなくなる(自分の時間を制約されてたくない)から」が36%となり、上位3つを占めた。
一方で「子どもがほしい」と回答した人に、子育て支援の必要性について質問すると「妊娠・出産期」「乳幼児期」で「必要」としたのが約9割となった。「高校生」「大学生など、学業を続ける場合」の時期の子育て支援も、約7割が「必要」と回答した。
長引くデフレで日本人の平均年収は30年にわたり、ほぼ横ばいの状況が続く。「子どもがほしい」と答えたZ世代も、子育て支援の必要性を強く抱いている人が多いことが調査結果からうかがえる。
調査は全国の18歳〜25歳の男女500人を対象に、2月7〜9日にインターネットで実施した。
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