正社員の「年収中央値」は350万円 最も高い職種は？：男女の傾向（1/2 ページ）

[熊谷ショウコ，ITmedia]

　転職サービス「doda（デューダ）」を運営するパーソルキャリアが、「正社員の年収中央値」を発表した。その結果、正社員の年収中央値は350万円。職種別で最も高いのは、「医師」で855万円だった。

「正社員の年収中央値」を発表（画像提供：ゲッティイメージズ）

　「doda」に登録した約56万人のデータによると、正社員の平均年収は403万円。男女別で見ると、男性の年収中央値は400万円（平均年収449万円）、女性は303万円（同347万円）だった。

正社員の年収中央値（出典：プレスリリース、以下同）

　年齢別で年収中央値を見ると、20代前半から後半にかけて年収が上昇傾向にある一方、30歳ごろを境に男女で傾向の違いが見られた。

　男性は、40歳手前まで平均値と中央値であまり差がなく、年齢が上がるにつれて年収も伸びている。40代になると平均値は上昇傾向にあるものの、中央値は500万円のまま横ばいの状態が続いている。

　女性は、30歳手前までは平均値と中央値であまり差がなく、年収は上昇傾向。年収中央値は29歳以降横ばいの状態が続き、50代半ばまで350万〜360万円を推移してる。同社によると、ライフスタイルの変化によって仕事量を調整していることや、昇進する人が少ないことが理由として考えられるという。

性別／年齢別の年収中央値と平均年収

　男女ともにピークは60歳で、以降は再雇用や再就職をする人が多いこともあり、年収が下がる傾向にある。