日本生命の元従業員、1532万円を顧客から詐取 架空の保険を提案再発防止を徹底

» 2023年03月13日 19時32分 公開
[ITmedia]

 日本生命保険は3月13日、長崎支社に勤めていた元従業員が、顧客から約1532万円を不正に詐取していたと発表した。架空の保険を提案するなどして、保険料名目で金銭を詐取していたという。

photo 保険料名目で金銭を詐取(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 元従業員は長崎支社の長崎中央営業部に勤務。顧客に架空の保険を提案したり、「親族の契約の保険料に充当する」と虚偽の説明をしたりして不正に金銭を取得していた。

 日本生命は顧客に対し、被害金額を弁済する。関与した職員には、同社が賠償した金額の返還を求めるとともに、社内規定に基づき厳正に処分する。

 職員による現金の取り扱いを廃止し、完全キャッシュレス化を図るなど再発防止を徹底する。通知物やWebサイトなどにも、その旨を明記するなどして周知していくという。

 同社からの送金先を契約者本人の口座のみに限定したり、契約者が手続きを完結できる取引を拡大させたりして、不正の防止に取り組んでいく。

 同社は「研修や社内点検などを通じ、コンプライアンス意識の向上を図っていく」とコメントした。

photo プレスリリース

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