ロッテは3月21日、ロングセラーブランド「チョコパイ」をリニューアル発売する。発売40周年を機に、クリームの味わいやケーキの食感を見直し、「日常で食べられるケーキ」として訴求する。リニューアルでは“チョコパイ好きの声”を参考にしたという。どんな意見なのか。
チョコパイは1983年の発売以降、時代のニーズに合わせ改良してきた。今回はクリームをすっきりとした甘みの、味わい軽やかなホイップクリームにリニューアル。ケーキも卵を増やし、ふわっとほどけるような食感に変えた。クリームとケーキが口の中で一緒に溶けるように仕立てている。
ロッテの吉見尚子さん(チョコパイブランド課)は「お客さまの声をひも解いていくと、チョコパイが好きな方は『生クリームが入っているみたい』という印象を持っていて、日常で食べられるケーキと捉えていることが分かりました」と話す。研究メンバーと全国各地からクリームを取り寄せて食べ比べし、ディスカッションしたという。
ビスケット研究課の柴山由美さんは「チョコパイらしさを残しつつ、新しくなったとハッキリ感じられる品質のバランスに苦労しました」と振り返る。「時代に合わせてスッキリとした甘味と口どけの良さが感じられるよう配合を一から見直し、クリーム、ケーキそれぞれで試作を何度も重ねました。ケーキとクリーム、チョコレートが三位一体となって溶け合う、口どけにこだわり抜いた品質に仕上げています」(柴山さん)
矢野経済研究所は、2021年度の和洋菓子・デザート類市場(メーカー出荷金額ベース)を、前年度比横ばいの2兆1419億円と予測している。コロナ禍によって在宅時間の増加や外出機会の減少から、手土産などのギフト需要が低調な状態が続いたことが背景にあるという。
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