キリンビールが、ウイスキーブランド「富士」のラインアップを拡充し、海外需要を取り込もうとしている。5月16日には「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」(通年、6600円)を、5月23日には「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」(数量限定、2万1780円)をそれぞれ発売する。2025年までに富士ブランドの販売金額で海外比率50%を目指す。
キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士は、多彩なモルト原酒が織りなす、果実味あふれる芳醇な味わいが特長のシングルモルトウイスキーだ。ラベルには、和素材に「富士」ロゴと雪景色の富士山を描いた。
キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Editionは、1973年蒸留の原酒をはじめ、1970〜2010年代の選りすぐりの原酒を使用した。長期熟成原酒ならではの深い香りと、フルーティーな新たなモルト味を楽しめるようにした。
富士ブランドは20年に発売。21年の国内販売数量は約3倍以上になり、海外では20倍以上と大きく伸長している。22年の売り上げは発売から3年間で約10倍まで伸びた。
同社は、19年に約80億円を投資して静岡県にある富士御殿場蒸溜所の設備を拡充。高品質なウイスキーを安定供給できるよう生産体制を整えてきた。新商品発売によって、富士ブランドの魅力を国内に加え、世界に発信していく。
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