40〜50代は「学び直し」に消極的？ 資格取得に払ってもよい費用「0円」6割：ヒューマンホールディングス調べ

[ITmedia]

　40〜50代の約6割は、新たな資格やスキル習得に費用を投じたくないと考えていることが、ヒューマンホールディングス（新宿区）の調査で分かった。

　人生100年時代といわれ、働く環境に合わせて新たなスキルを習得する「リスキリング」が推奨される昨今。同社は40〜59歳の男女1112人を対象に、学びと今後のキャリアに対する意識調査を行った。

ヒューマンホールディングスが学びと今後のキャリアに対する意識調査を行った（画像はイメージ、提供：ゲッティイメージズ）

スキル・資格習得に払ってもよい費用は「0円」62.6％

　特定のスキルや資格を習得するために払ってもよいと思える金額（習得までにかかる総額）は、62.6％が「0円」と回答。継続的に学ぶために1カ月にどの程度の金額なら払ってもよいと思うかという質問には、43.8％が「0円」、次いで17.9％が「3000円未満」と回答した。費用を投じて新たにスキルや資格を習得することについて、消極的な傾向がうかがえる結果となった。

特定の1つのスキルや資格を習得するために払ってもよいと思う金額（出所：プレスリリース、以下同）

54.5%が「特になりたい職種はない」

　「今後を見据えて、なりたいと思っている職種」の有無について質問したところ、54.5％の人が「特になりたい職種はない」と回答した。（「今の職種を前向きな理由で続けたい」も「有り」に含む）

今後を見据えて、なりたいと思っている職種

　調査結果を受け、ヒューマンリソシアのキャリアコンサルタントの奥野有佳氏は、「40〜50代はキャリアの終焉（しゅうえん）ではなく、アップデートが必要な年代。今後のなりたい自分の姿を明確にすることで、今しておくべきことが見えてくるのではないか」とコメントしている。

　本調査は40〜59歳男女1112人（男性：556人、女性：556人）にインターネットで実施した。調査期間は1月6〜10日。