女性が扶養内で働き続ける、「税金」だけではない問題働く女性1553人に調査

» 2023年03月24日 17時41分 公開
[ITmedia]

 現在扶養内で働いている女性のうち、今後も扶養内で働き続けたい理由として「家事育児の分担の難しさ」が65.5%に上ることが、母親、子育て世帯向けのアプリ開発などを行うコネヒト(東京都港区)の調査によって分かった。

(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

 現在、扶養内で働いている女性のうち、「今後も扶養内で働きたい」と答えた割合は64.7%だった。理由は「税金や社会保険料を払わなくていいから」が70.9%で最多に。次いで「時間や体力などに負担のかからない働き方をしたい」が68.5%、「家族と家事育児分担をするのが難しいから」が65.5%という結果となった。

扶養内の6割「今後も扶養内を希望」(出所:プレスリリース、以下同)
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 回答者からは、「中途半端に働きすぎると損、損しない働き方をすると家庭との両立が難しくなる」(30歳女性、末子2歳、パート・アルバイト)という意見や、「子どもが小さく一緒にいてあげたいが、仕事にもやりがいを感じている。しかし夫の仕事がどうしても遅くなることを考えると、今は扶養内で働くことがベスト」(30代女性、末子2歳、パート・アルバイト)という意見が挙がった。

 調査結果を受け、コネヒトは「家事・育児負担の偏りをどう解決していくかは、もはや家庭内の問題ではない。企業や自治体など官民連携で取り組むべき課題だ」とコメントした。

 本調査は同社のサービス利用者を対象にインターネットで実施し、有効回答数は1553件だった。調査期間は3月11〜12日。

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