乗り物全般ライターの宮武和多哉氏が、「鉄道」「路線バス」「フェリー」などさまざまな乗りもののトレンドを解説する。
「SUUMO住みたい街(駅)ランキング 首都圏版」(リクルート調べ)で6年連続で1位を獲得している「横浜駅」。370万人強の人口を擁する横浜市の中心駅として、現在もビジネス・商業・観光の中心地であり続けている。
このランキングで、同じ横浜市内の「新横浜駅」(横浜市港北区)が過去最高の64位をマークした。5年前(2018年)の94位からじりじりと上昇を続けている。
このエリアの人気急上昇の理由は、やはり「東急・相鉄直通線」の開業だろう。3月に開通した新しい鉄道によって、新横浜から首都圏の広範囲に列車が直通するようになった。
とはいっても、新横浜にはこれまでも東海道新幹線が全列車停車しているほか、JR横浜線、地下鉄(ブルーライン)と、鉄道利用の選択肢は3つもあった。開業したばかりの駅は、新横浜エリアの4つ目の駅。いわば「四兄弟の末っ子」にあたる。“末っ子”として誕生した東急・相鉄直通線は、なぜここまで新横浜の評価を上げたのだろうか。
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