飲食店専門求人サイトを運営するシンクロ・フード(東京都渋谷区)は、2022年下期の飲食店平均給与を発表した。22年上期と比較し上昇率が最も高かったのは、平均給与が「福岡県」、平均時給は「東京都」だった。
22年下期の飲食業界の平均給与(社員)を見ると、東京都27万9564円、大阪府26万7853円、愛知県25万6454円、福岡県24万9908円だった。22年度上期から比較すると、東京都は7493円、大阪府は4105円、愛知県は470円、福岡県は1万2289円、それぞれ増加した。
平均時給を見ると、22年度上期と比べて東京都が29円増の1213円、大阪府は27円増で1107円、愛知県は14円増の1044円、福岡県は6円増の994円となった。
月給については、福岡県、東京都、大阪府の順に上昇率が高く、時給では東京都、大阪府、福岡県の上昇率が並んだ。愛知県は、月給・時給ともに微増だった。
「イタリアン」「和食」「居酒屋・ダイニングバー」「カフェ・喫茶店」「洋食・西洋料理」の5業態において、東京での平均給与を見ると、いずれの業態も22年上期から上昇した。最も給与が伸びた業態は「和食」で1万1035円の増加、一方上がり幅が最も少なかったのは「洋食・西洋料理」で4719円の増加にとどまった。
この結果を受けて、同社は「3月のマスク解禁や、5月の新型コロナ5類に引き下げ、インバウンドの回復など飲食業界の景気が好調になる要因が重なる中、人手不足がさらに加速することが考えられる。これにより募集時の平均給与も引き続き上昇することが予想される」とコメントした。
同社が運営する求人サイトに掲載されていた案件5万7703件を分析した。調査期間は22年10月〜23年3月。
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