LIFULL(千代田区)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」が、家賃の差額が大きい条件のランキングを発表した。その結果、1位は「オートロック」で、オートロックありの物件は、ない物件と比較して2万6000円の差が出ることが分かった。
帝国データバンクの発表によると、2023年はすでに飲食料品の値上げが2万品目を超え、年内に累計で3万品目に達する可能性がある。電力大手も家庭向け電気代を値上げする見通しであり、消費者の家計は苦しい状況に追いやられていることから、今回の調査に至った。
条件によって家賃に差が出るものの1位はオートロックの有無で、オートロックありの物件は、ない物件と比較して月額で2万6000円、年間で31万2000円の違いが生じる結果に。2位は「鉄筋」で、鉄筋系の物件は家賃相場が8万3000円であるのに対し、非鉄筋系の物件の相場は5万9000円と、2万4000円の差が生じる。3位は「築5年未満」で、いわゆる「築浅物件」とされるもの。家賃相場は8万6000円で、築5年以上である物件の家賃相場と比較して、2万2000円の差が生じる。
今回の調査では、家賃の差額が少ない条件についても調べた。その結果、1位は「南向き」で、南向きでない物件との差額は-6000円。夏場に暑く、また家具が日焼けしやすいデメリットなどもあってか、南向きでない物件の方が家賃相場が高い結果となった。2位は「フローリングあり」で、「フローリング以外もあり」との差額はなかった。3位は「駐輪場あり」で、ない物件と比較して2000円の差額にとどまった。
今回の結果について、LIFULL HOME'S総研チーフアナリストの中山登志朗氏は「1位のセキュリティを除けば、2位以下はもっぱら生活の利便性・快適性にフォーカスした条件が並んだ」とコメント。コロナ禍以降に定着したテレワークによって、自宅で過ごす時間が増えたことにより、より快適に生活できる条件を重視する傾向が賃料の差に反映されたと分析している。
調査は1都3県エリアで、LIFULL HOME'Sに掲載された築40年以内、駅徒歩指定なし、15平米以上40平米未満の居住用賃貸物件が対象。期間は2022年4月〜23年3月で、家賃は月額賃料の中央値とした。
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