消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険、東京都千代田区)は、今年還暦を迎える1963年生まれの男女に「還暦人(かんれきびと)に関する調査」を実施した。現在の貯蓄額を聞いたところ、平均は3454万円だった。一方で「300万円未満」は38.2%、「2000万円以上」は33.0%と、貯蓄格差が際立つ結果となった。
貯蓄額の平均は2018年の調査から増加傾向が続き、23年は3454万円と調査開始以来最も高くなった。昨年の結果(3122万円)と比べると、332万円も増加(10.6%増)が見られた。
この結果を受けて、PGF生命は「2019年に話題となった『老後2000万円問題』を一つの契機に、将来への備えや貯蓄を意識する人が増えているのではないか。止まらない物価上昇や不安定な社会情勢などを受け、経済の先行き不透明感や将来の生活不安が強まり、貯蓄性向が高まっているのかもしれない」とコメントした。
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