消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方改革、企業の戦略立案、マーケティングなどに役立つさまざまな調査データを紹介していく。
価格に対して栄養価が高い、費用対効果ならぬ「費用対栄養価」が高いフルーツは何だろうか。日本バナナ輸入組合(東京都千代田区)と商品開発を手掛けるSmile meal(東京都江東区)が共同で実施した調査によると、1位は「バナナ」であることが分かった。
「費用対栄養価」は、価格100円あたりの栄養素充足率を表した食品基準。この値が高いほど、一定金額で購入できる量の中で、より多くの栄養素を摂取できるフルーツということになる。
管理栄養士監修のもと、主要フルーツ12品目における「費用対栄養価」フルーツランキングを作成した結果、バナナが100円あたりの栄養素充足率が29.5ポイントで、トップとなった。次いで、「柿」(17.4)、「オレンジ」(12.2)と続く。
22栄養素のうち、「エネルギー」「ビタミンB2」「カリウム」「鉄」など、半数を超える12栄養素でバナナが100gあたりの栄養素充足率がトップを獲得。同組合が実施した「バナナ・果物消費動向調査」(2022年)では、よく食べる果物1位にバナナが18年連続で選ばれており、消費者にとって最も身近で、効率よく栄養を摂取できるフルーツであることがうかがえる結果となった。
同組合は「Z世代を中心に、『タイパ(タイムパフォーマンス)』が消費のキーワードとなっている中、手にとってすぐに食べることができるバナナは、いかに手軽に必要な栄養を摂取できるかというタイパ重視時代のニーズに合致したフルーツだ」とコメントした。
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