G7サミットでディナー提供のスイーツ、一般販売 手掛けたのは東京都内の洋菓子店

» 2023年05月22日 14時15分 公開
[ITmedia]

 オンラインケーキ専門店を運営するパティスリーベル(東京都荒川区)は5月22日、自社のテイクアウト洋菓子店「パティスリー ドゥ ボンヌ オーギュル」(東京都文京区)が手掛けたスイーツをG7広島サミットのワーキングディナーに提供したと発表した。提供メニューをアレンジした商品を同日から店舗で販売する。同店は「提供メニューを多くの人に味わってもらいたい」としている。

photo 「パティスリー ドゥ ボンヌ オーギュル」(出典:プレスリリース、以下同)

 同店オーナーシェフの鈴木崇志氏は「瀬戸内デザートを世界に」「和洋温故知新」をテーマに「瀬戸醤油香る備前大納言と和三盆の羽二重蒸し」「三次米薫る雷おこし」「紅葉饅頭」「八朔大福」の4品を提供。鈴木氏は、2021年からサミットのディナー1日目の会場となった老舗旅館「岩惣」のデザート監修を担当していた。

photo G7サミットのディナーで提供したスイーツ

 サミット開催を機に「広島サミットが開催された意義を広く考え、知っていただく機会にしたい」とし、自身が経営する店舗での販売を決めた。販売するのは実際の提供メニューをアレンジした3商品だ。

 宮島プリン(580円)は、徳島県などで生産される高級砂糖「和三盆」や、カラメルに「瀬戸醤油」を使用。仕上げに大納言と抹茶味のラングドシャを添え、1つの器から様々な味わいを楽しめるようにした。上品な甘さで、口の中でとけるような食感が特徴だ。会場のある宮島にちなんで商品名を「宮島プリン」とした。

photo 宮島プリン

 福寿の種(350円)は種の形をモチーフにした焼き菓子。欧米人の味覚に合わせ、パウンドケーキの素材をベースに白餡を練り込み、中央に小豆餡を入れた。これにより、味わい深く、和菓子の風味を楽しめるデザートに仕上げた。商品名の「福寿の種」は「平和の祈りが届き、幸福が永遠に続くよう平和の種を植え続けるという意味を込めた」という。

photo 福寿の種

 チョコおこし(680円)は日本で最も古い歴史を持つとされる和菓子「おこし」を現代風にアレンジした一品。海外の要人が食べやすいようチョコレートでコーティングし、食感にフィアンティーヌとアーモンドを入れた。味は「イチゴ」「抹茶」を販売する。同店は「『おこし』は身を起こす、家を起こす、国を起こす縁起の良いお菓子として広く愛されるスイーツ」と説明。縁起物として進物やギフト用として訴求する。

photo チョコおこし

 同店は「新横浜グレイスホテル」「ヒルトン東京」「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」など有名ホテルでデザートを制作した鈴木氏が22年10月にオープンした。名物は「もなかマシュマロ」だという。

photo もなかマシュマロ

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