自動車レースの世界最高峰「FIAフォーミュラ・ワン世界選手権」(F1)の舞台に日の丸メーカーが帰ってくる。本田技研工業(ホンダ)が、2021年シーズン以来のF1復帰を発表した。26年シーズンから英アストンマーティン向けにF1カーの動力源「パワーユニット」(PU)を独自開発する形で参戦する。再参戦に向けた4つの疑問点をホンダ広報に聞いた。
伊フェラーリ、独メルセデス。今季参戦中のF1チームには複数の名門が存在する。数あるチームの中でなぜアストンマーティンを選んだのか。ホンダ広報は「複数のチームにオファーしていた」と前置きした上で「その中でもアストンマーティンはわれわれのPUを高く評価してくれた。想いが共鳴した形だ」と明かした。
現在、アストンマーティンはメルセデス製PUを採用しており、26年以降、ホンダ製PUに移行することになる。
アストンマーティンへのPU供給でF1復帰するホンダ。だが、現在、中欧オーストリアに本社を置くエナジードリンク製造元レッドブルのF1チームにPUを供給している。レッドブルは21・22シーズンのF1年間王者マックス・フェルスタッペン選手(オランダ)が在籍する強豪。フェラーリほどの歴史はないものの、05年のF1参戦以降、同じく年間王者に輝いたセバスチャン・ベッテル選手(ドイツ)が在籍するなど、比較的、新興勢力として知られているチームだ。
レッドブルに対し、ホンダは25年までPUを供給している。これは、22年8月に発表した契約に基づくものだ。ホンダのPU開発は撤退した21シーズン限りで終了しているものの、納品済みのPUの補修・メンテナンスなど「支援」という形でレッドブルとの関係を続けていた。25シーズンに現行契約が満了となるタイミングで独自開発のPUで再参戦する。
このため、今後数シーズンは、レッドブル向けの支援と、アストンマーティン向けの新規開発を並行して行うことになるという。
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