「ぼざろ」効果絶大? 2022年度下半期に売れた楽器トップ10、バンド系が上位にランクインイベント・パーティー系楽器も好調

» 2023年05月28日 05時00分 公開
[ITmedia]

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 島村楽器が、自社で2022年度の下半期に売れた楽器ランキングを発表した。アニメ化された漫画作品『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響を受けた楽器が数多くランクインし、1位は「エレキギター」だった。

画像はイメージ、出所:ゲッティイメージズ

 1位のエレキギターは、前年比で173%と大きく伸びた。特にレスポールタイプの需要が急上昇しており、ぼっち・ざ・ろっく!の主人公である後藤ひとりが演奏する楽器であることも影響したとみられる。漫画やアニメに触れた初心者層だけでなく、コロナ禍が落ち着き、従来のギターユーザーが活動を再開したことも影響した。

1位のエレキギターは、特にレスポールタイプが人気だった(出所:プレスリリース、以下同)

 2位は「アンプ」。エレキギターやエレキベースなどを演奏する際、音を大きく出力するために使う機材だ。エレキギター同様、前年比で170%も成長した。特に初心者の購入が多い、手軽に扱えるタイプが売れた。

2位はアンプ。エレキギター・エレキベースの練習などに必要

 3位は「ホルン」。金管楽器の一種で、中低音に広い音域を持つことが特徴の楽器だ。同社が発表している過去のランキングでは、サックスやフルートが人気だったが、今回はそれらを押しのけてランクインした。前年比で161%の成長を見せた。

管楽器需要が高まる中、ホルンが3位にランクイン

 4位、5位にはそれぞれ「エレキベース」「マルチエフェクター」がランクイン。こちらもバンド活動で使われる楽器・機材で、ぼっち・ざ・ろっく!の影響があるとみられる。その他、コロナ禍が収束の兆しを見せていることからイベントやパーティーなどで手軽に演奏できるような楽器が多くランクインした。

22年度下半期に売れた楽器、トップ10

 今回のランキングは、島村楽器全店における売上件数を前年同時期・既存店ベースで比較した。

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