消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
島村楽器が、自社で2022年度の下半期に売れた楽器ランキングを発表した。アニメ化された漫画作品『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響を受けた楽器が数多くランクインし、1位は「エレキギター」だった。
1位のエレキギターは、前年比で173%と大きく伸びた。特にレスポールタイプの需要が急上昇しており、ぼっち・ざ・ろっく!の主人公である後藤ひとりが演奏する楽器であることも影響したとみられる。漫画やアニメに触れた初心者層だけでなく、コロナ禍が落ち着き、従来のギターユーザーが活動を再開したことも影響した。
2位は「アンプ」。エレキギターやエレキベースなどを演奏する際、音を大きく出力するために使う機材だ。エレキギター同様、前年比で170%も成長した。特に初心者の購入が多い、手軽に扱えるタイプが売れた。
3位は「ホルン」。金管楽器の一種で、中低音に広い音域を持つことが特徴の楽器だ。同社が発表している過去のランキングでは、サックスやフルートが人気だったが、今回はそれらを押しのけてランクインした。前年比で161%の成長を見せた。
4位、5位にはそれぞれ「エレキベース」「マルチエフェクター」がランクイン。こちらもバンド活動で使われる楽器・機材で、ぼっち・ざ・ろっく!の影響があるとみられる。その他、コロナ禍が収束の兆しを見せていることからイベントやパーティーなどで手軽に演奏できるような楽器が多くランクインした。
今回のランキングは、島村楽器全店における売上件数を前年同時期・既存店ベースで比較した。
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