大手回転寿司チェーン「スシロー」を運営するあきんどスシロー(大阪府吹田市)は5月29日、値段を固定しない「白皿」を新たに導入すると発表した。スシローブランドとしては初の取り組みとなる。
これまでは、「黄皿で120円、赤皿で180円、黒皿で360円」(いずれも郊外型店舗の価格、以下同)といったように価格が決まっていたが、自由な値付けとすることで顧客に提供できる商品の幅を広げる狙いがある。
白皿の商品は5月31日から提供を始める。具体的には、「カニ爪食べ比べ」「活〆穴子食べ比べ(天ぷら・焼き)」(いずれも360円)などを期間限定で販売する。
同社の新居耕平社長は29日に開催した商品戦略説明会において、「これまでは黄皿、赤皿、黒皿という3種類での販売が基本だった。白皿によって価格をフレキシブルに設定できる」と説明した。詳細は固まっていないが、黄皿より安い商品を提供することも想定しているという。これまでは商品設計の幅に価格が制限をかけていたが、「もっと身を厚くすることでおいしい寿司ができる。その分価格を上げる」といった対応も可能となるという。また、仕入れ値の変動を価格に柔軟に反映することも可能だ。
スシローはさらに別の皿でも改革をする。
まず、最も安い価格帯である黄皿の種類を増やす。6商品を新たに加えることで80種類以上とする。具体的には、「ミートボールマヨ軍艦」「甘えび」「えびサラダ軍艦」などをラインアップする。
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