リンクタイズグループが発行するフォーブス ジャパンが、2023年版の「日本長者番付」を発表した。番付に名を連ねた人物たちの資産総額は前年の1700億ドルから13%拡大し、1920億ドルに達した。トップ5は前年と同じ顔ぶれで、1位は柳井正氏だった。
1位の柳井正氏は、「ユニクロ」「ジーユー」などを展開するファーストリテイリングの会長兼社長。ユニクロの売り上げが拡大したことなども受け、資産額は前年比で50%増となる354億ドルに達した。日本円に換算すると、約4兆9700億円となる。
2位以下は「滝崎武光氏」「孫正義氏」「佐治信忠氏」「高原豪久氏」が並んだ。2位の滝崎氏は、キーエンスの創業者。資産額は前年比で10億ドル増え、約226億ドルに達した。3位の孫正義氏は、ソフトバンクグループが23年3月期決算で多額の損失を計上した影響もあってか、資産額は前年比で2億ドル減の209億ドルになった。
新たにランクインした顔ぶれとしては、セブン&アイ・ホールディングスの名誉会長だった故・伊藤雅敏氏の息子と娘(6位、47億ドル)、カプコンの創業者である辻本憲三氏(41位、12億ドル)などが挙げられる。また、ラクスの創業者である中村崇則氏(47位、10億ドル)やパーソルホールディングスの名誉会長・篠原欣子氏(50位、9億6500万ドル)など、過去番付にランクインしていた人が再度返り咲いたケースもあった。
番付は、証券取引所やアナリストなどから入手した情報に基づき作成し、番付に名を連ねた人の保有資産には、親類の資産を含む場合もある。資産額は、5月12日の為替レート終値から算出した。
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