「女性だからどうせやめる」 面接で不適切な質問、5人に1人が経験聞いてはいけないこと

» 2023年06月03日 10時30分 公開
[堀内ひろITmedia]

 近年は採用側にコンプライアンス意識も強く求められるようになった面接。「採用試験の面接で、不適切だと思う質問や発言をされたことがある」という人は19.5%と約5人に1人であることが、日本労働組合総連合会(以下、連合 東京都千代田区)の調査で分かった。

(出所:写真AC)

 不適切だと思う質問や発言の具体的な内容では、「『女性だからどうせ辞める』と言われた」(25歳女性)、「男性社員から『メガネを取ったほうがかわいいよ』と言われた」(22歳女性)、「恋人の有無を聞かれた」(21歳男性)といった声があった。

採用試験の面接で、不適切だと思う質問や発言をされたことがあるか(出所:連合、以下同じ)

 面接官が面接で聞いてはいけない質問だと思うものを聞くと、最も多かったのは「宗教に関すること」(56.7%)。以下「支持政党に関すること」(50.1%)、「思想に関すること」(41.4%)、「家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)」(41.2%)、「住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)」(34.4%)が続いた。

 連合では「選択肢として提示した内容は性別以外はいずれも応募者の適性や能力に関係がなく、面接では不適切な質問とされている。8割を超える回答者が聞いてはいけない質問の存在は認識しているものの、細かな内容についての理解は深まっていないことが明らかになった」とコメントしている。

面接官が面接で聞いてはいけない質問だと思うもの

 インターネットによる調査で、対象は最近3年以内に就職のための採用試験(新卒採用試験、または中途採用試験)を受けた15歳〜29歳の男女1000人。調査時期は4月1〜4日。

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