メルカリ(東京都港区)とポケモン(同)は、「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結したと発表した。フリマアプリ「メルカリ」上でポケモンの商品が安心・安全に取引できる環境の構築を目指すという。
今後、両社間で商品情報や発売情報の事前共有を行い、発売前後の注意喚起や権利侵害品対策などを行っていく。公開された覚書の内容では、ポケモン側には商品情報や画像の提供とともに、生産の強化や直販店における販売方法の工夫などが盛り込まれている。メルカリ側は、アプリや公式ブログにおける新商品への注意喚起や、ポケモンと協議の上、合意したものについては出品の削除なども実施するとしている。
ポケモンの商品を巡っては、4月に発売した「ポケモンカードゲーム」の品切れが相次ぎ、フリマアプリを中心とした高額転売が大きな話題となった。同社は4月14日、商品全般の品薄への謝罪とともに、生産体制の強化を発表した。
6月16日に発売する「ポケモンカード151」を巡っても、異例の注意喚起が続く。流通業者に向けていわゆる「フラゲ」となる発売日未明や深夜の販売などを控えるよう伝えている。また、公式ECサイト「ポケモンセンターオンライン」で利用規約違反や転売目的の購入と判断した場合は、注文のキャンセルや今後の利用を制限する措置も発表した。
消費者に向けてはフリマアプリなどで偽造品・模造品の出品や、特殊な出品方法を例示した上で、「発売後は冷静な行動をお取りいただきますようお願いいたします」とメッセージを出している。今回の協定がどこまでの実効性を見せるのか、注目だ。
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