くら寿司は6月15日、中国・上海市に「くら寿司 上海龍之夢中山公園店」をオープンした。中国大陸1号店で、今後10年間で100店舗展開を目指すとしている。
中国大陸では日本への渡航制限の影響もあり日本食レストランブームが起きているという。また、上海は中華圏において日本食レストランが特に多い都市といわれており、回転寿司が受け入れられやすい土壌があると同社は判断。1号店をショッピングモール「龍之夢購物中心」内にオープンすることにした。同施設は主要駅や空港からのアクセスも良好だとのこと。
1号店は店舗面積が720平米、座席数は220席、ターゲット層はファミリー層と近隣で働くオフィスワーカーとした。1皿の単価は12元(約240円)で、想定客単価は100〜130元(約2000〜2600円)だ。その他、高価格帯の商品としては「本まぐろ中トロ(一貫)」が24元(約480円)、「いちごパフェ」が26元(約520円)などとなっている。
食材は中国国内からの調達で8割を確保。残りの2割は日本から輸入するという。くら寿司名物の「ビッくらポン!」や寿司カバーなど、日本で培ってきたノウハウを最大限活用している。
また、中国大陸ではキャッシュレスが進んでいることを踏まえ、同社の海外店舗としては初めて「セルフ案内」システムを導入している。
中国でサーモンが支持されていることを踏まえ、上海限定の「サーモンたたき」など、サーモン系の商品を充実させた。
くら寿司は国内541店舗、海外で98店舗を展開している。成長を続けるためには海外進出が不可欠だとして、今後も積極的に海外で出店を進める考えだ。2030年までに海外店舗を約4倍の400店舗、海外売上高1500億円を目指すとしている。
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