「ひんやりグッズ」需要高まる、ドンキが注力 風力1.5倍のハンディファン、電動ネッククーラー猛暑に商機 「ひんやりグッズ」の狙い(2/2 ページ)

» 2023年06月17日 05時40分 公開
[昆清徳ITmedia]
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電気で動くメリット

 数年前から販売しており、現在でも売れているのが「夏冬兼用クール&ホットネックバンド」(3278円)だ。ボタン一つで「クール」「ホット」が切り替え可能で、オールシーズンに対応している商品だ。充電して利用するタイプの商品で、冷やすレベルに応じて使用可能時間が異なる。冷やすレベル1だと約3時間、レベル2だと約2時間だという。

夏冬兼用クール&ホットネックバンド
夏冬兼用クール&ホットネックバンド

 冷凍庫で事前に冷やすタイプのネッククーラーをスポーツ観戦で利用しようとすると、自宅を出てから移動する途中でぬるくなるケースがある。電気で冷やすネックバンドだと、競技場に到着してから利用できるメリットがある。好きなタイミングで首回りを冷やしたいニーズに対応する商品だ。

 大型の家電製品では、「移動式クーラー2.2kW」(4万1778円)を用意した。一般的なクーラーは設置工事が必要になるが、同商品は買ったその日にすぐ使える点をアピールしている。同梱している窓枠パネルを使い、窓にダクトをつなげばすぐに利用可能とした。

移動式クーラー(提供:ドン・キホーテ)
移動式クーラー(提供:ドン・キホーテ)

 用途としては、冷房、除湿、換気を想定している。「エアコンを設置できないような部屋を冷やしたい」「エアコン工事で待たされるのは嫌だ。すぐに部屋を冷やしたい」といったニーズに対応する。

 同商品は、2022年に爆発的にヒットした商品だという。昨今の資材高騰や円安傾向により原価が高騰したため、今夏の発売にあたっては、新たな工場を探すなど最適な価格で提供できるようにリニューアルした。

 気象庁によると、6〜8月の平均気温は全国的に「平均並みか高い見込み」としている(出所:気象庁)。ドンキは暑さ対策グッズで消費者の支持を得られるか。

移動式クーラー、工事不要をアピール
移動式クーラー、2022年に大ヒットしたという
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