中小零細企業の夏ボーナス、6割が「なし」 支給があった人の平均額は?暑さの一方で冷える懐

» 2023年06月20日 06時15分 公開
[ITmedia]

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 フリーウェイジャパン(東京都中央区)は、中小企業の社員や代表取締役社長を対象に実施した「2023年度 夏のボーナス実態調査」の結果を発表した。今夏の夏ボーナス平均額は「44.1万円」で、実際の支給額は「10万〜20万円」「50万〜60万円」と回答した人が多かった。

出所:ゲッティイメージズ

 経営者に対して夏ボーナスの支給状況を聞いたところ「支給予定あり/支給済み」は31.3%だった。22年夏と比較し、11.7ポイント減少した。「支給予定なし」(33.9%)と「ボーナス制度がない」(26.1%)を合わせ、6割の企業で夏ボーナスがない結果となった。

経営者に聞いた、夏ボーナスの支給状況(フリーウェイジャパン調べ、以下同)

 経営者のうち、夏ボーナスの支給ありと回答した人に、22年夏と比較したときの増減を聞いた。「全体的に増加した・増加する」が多数派で、44.4%を占めた。「変わらない」が38.9%、「全体的に減少した・減少する」が16.7%で続いた。

昨夏と比較したボーナスの増減

平均額は「44.1万円」

 ボーナスの支給があった、あるいは今後支給される予定で金額も把握している人に、支給額を聞いた。回答率が高かったのは「50万〜60万円未満」「10〜20万円未満」で、20.0%が回答した。以下、「40万〜50万円未満」(16.7%)、「30万〜40万円未満」(13.3%)が続いた。平均額は44.1万円で、昨夏から1.3万円増加した。

夏ボーナスの支給金額

 ボーナスの支給がある、または支給予定があり、金額も把握しているという人に、ボーナスの使い道を聞いた。1位は「預金・貯金」で、40.0%が回答した。2位の「生活費」(20.0%)と2倍の差が開いた。3位以下は「借金・ローンなどの返済」(13.3%)、「投資・資産運用」(6.7%)、「趣味・娯楽」(同)、「教育費」(同)が続いた。

夏ボーナスの使い道

 調査は5月16〜22日、中小・零細企業の社員140人、代表取締役115人を対象にインターネットで実施した。

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