森永製菓(東京都港区)は、6月28日にクッキー「ムーンライト」の訳あり品を、アスクルが運営する通販サイト「LOHACO」で発売する。製造過程で生まれる、割れたり欠けたりしたものを詰め合わせた。内容量は336グラムで、通常のムーンライト(1枚標準8.1グラム・14枚入り)と比較して約3倍。食品ロスの削減とともに、SDGsに共感する層の支持を狙う。
ムーンライトは、森永製菓が1960年に「ムーンライトクッキー」として発売した。生地をワイヤカッターで削いだ形を焼き上げた形が月に似ていることが名前の由来とされる。森永製菓の主力商品群「森永ビスケット」の一角を担う、ロングセラー商品だ。
同社の決算資料によると、2023年3月期は森永ビスケットの販売金額が前年比102%の成長を見せた。3月に実施した価格改定後も、前年比を上回り推移するなど好調を維持する。
同社は経営上の重要課題として「持続可能なバリューチェーンの実現」を掲げる。また、30年までの目標に、原料受け入れから商品が流通するまでに発生するフードロスを19年度比で70%削減することを盛り込んでいる。既に「ポテロング」の不ぞろい商品を販売するなど、取り組みが進む。今後も他の商品で同様の取り組みが進みそうだ。
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