「小さな注意書きで料金分かりにくい」──MVNO事業者の日本通信公式Twitterアカウント(@bmobile_jci)が投稿した内容が注目を集めている。NTTドコモが新プラン「irumo」(イルモ)、「eximo」(エクシモ)を発表した直後だったことから、同社の新プランへの皮肉とみられる。ドコモが新プランで打ち出した料金は、各種割引き適用後の金額だったことから、ネット上で批判の声が出ていた。
日本通信は6月20日、「独り言」と前置きした上で「セット割引きや、小さな注意書きでモバイル通信料金が分かりにくくなるプランは要らない」と投稿。ユーザーからの反応にも「290円1GBに2GBを足しても290+440円なので730円で利用可能。お客さまにわかりやすいシンプルな料金体系を目指していく」と返信し、自社プランの安さを強調した。
同日、ドコモは小容量の新プランとしてイルモを発表した。「3GB/880円」という安さを全面に押し出しているものの、割引を受けるには「dカード」での支払い(月額187円引き)や、「ドコモ光セット割」「home 5Gセット割」(同1100円引き)が条件。適用しない場合は2167円となることから、批判の声が出た。
新プランの発表に合わせ、傘下のNTTレゾナントが提供する「OCNモバイルONE」(3GB/990円)の新規受け付けを6月26日で終了する点も、批判に拍車をかけた。OCNのユーザーにとっては1000円以上の実質値上げとなるためで、「改悪」との指摘が相次いだ。
容量に応じて3段階に価格が変化する「エクシモ」に関しても、ドコモは「1GB/2178円」(割引適用前で4565円)と、適用後の価格を強調していた。
日本通信は1996年創業の通信事業者。世界初のMVNO事業者とされており、「日本通信SIM」ブランドでは「合理的プラン」シリーズ(1GB/290円〜)、「b-mobile」ブランドでは「JUST FIT SIM」(1GB/990円〜)をそれぞれ提供している。
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