NTTドコモは6月20日、小容量プラン「irumo」(イルモ)を発表した。月間利用可能なデータ量によって、0.5GB、3GB、6GB、9GBのプランを用意。3GBの場合、各種割引を適用すると、最安で月額880円(適用前は2167円)で提供する。ニーズが高い小容量プランを用意し、契約者の流出抑止につなげたい考えだ。
割引を受けるには「dカード」での支払い(月額187円引き)や、「ドコモ光セット割」「home 5Gセット割」(同1100円引き)が条件となる。
新プラン発表の背景には、小容量プランへのニーズの高まりがある。ドコモの調査によると、自社の全ユーザーの約半数は、月の利用容量が3GB未満だという。物価高が続き、消費者が支出を見直している。そんな中、ドコモの小容量ユーザーの受け皿になっていたのが、ドコモが展開している「エコノミーMNVO」というものだ。
エコノミーMVNOとは、ドコモと提携した事業者名義で低価格・小容量のプランを提供するMVNOのこと。これまで「OCNモバイルONE」(NTTレゾナント)や「トーンモバイル for docomo」(フリービット)、「LIBMO」(TOKAIコミュニケーションズ)などが参入している。菅義偉政権下で発表したオンライン限定の大容量プラン「ahamo」(アハモ、20GB/2980円)はドコモ、小容量は他社でカバーというように明確に線引きをしていた。
ただ、「ドコモブランドで小容量プランを出してほしい」というニーズは少なくなく、事業化に至った。事業者が異なるエコノミーMVNOと異なり、ドコモがサービス提供者となることで、サービスを全面的にサポートするという付加価値も付ける。
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