アパレル・ファッション業界専門の転職サービスを運営するパーソルキャリア(東京都千代田区)は、「アパレル・ファッション業界の平均年収」を発表した。アパレル業界で働く人(転職サービスに登録している男女)のデータを調べたところ、平均年収は346万円で前年より3万円増えていることが分かった。
平均年収を職種別に見ると、「マーケティング」が最も多く473万円。次いで「MD・バイヤー」と「営業・店舗開発」で、それぞれ436万円だった。「マーケティングは、EC化の加速によりデジタルマーケティングの知見を持つ人材のニーズが高まっている。異業界からスキルのある人材を採用したいという企業の声も多く聞かれることから、年収が高い傾向にあると考えられる」(同社)
平均年収が増えている職種を見ると、1位は「店長」(平均年収394万円)で前年比+14万円という結果に。「2022年は大幅な行動制限の緩和により、店頭への客足が回復傾向にあった。しかし、コロナ禍での休業に伴う人材流出や採用活動の停止などから、『店長』をはじめとした店舗運営に関わる人材不足が深刻な状況に。そのため人材確保が急務となり、『店長』の年収が引き上がったと考えられる」(同社)
2位は「MD・バイヤー」(同436万円・前年比+6万円)、3位は「販売」(同321円・前年比+5万円)だった。
一方、平均年収が下がった職種の1位は「パタンナー」(同307万円・前年比−27万円)だった。デザイナーが描いたデザイン画をもとに型紙(パターン)の作製を行う職種だが、売り上げが評価に結び付きにくく、他の職種より新型コロナによる減給や賞与カットから回復が遅れている傾向にある。
2位は「生産管理/物流/貿易」(同401万円・前年比−15万円)、3位は「プレス/販促/VMD」(同409万円・前年比−12万円)という結果だった。
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