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アパレル販売員の7割が「薄給に不満」、4割は年収200万円台 調査で判明やりがいはあるものの……(1/3 ページ)

» 2019年08月29日 07時30分 公開
[服部良祐ITmedia]

 女性を中心に一定の人気を誇る仕事、アパレル販売員。ただ、彼女らの約7割が「給与が低い」点で不満や悩みを抱えているという結果が、人事サービスを手掛けるアデコ(東京・千代田)の調査で明らかになった。仕事へのやりがいや働き続けたいという意思は軒並み高かったものの、業界特有の上がりにくい給与水準がどうしてもネックになっているようだ。

労働時間や休日の取りづらさより「薄給が悩み」

photo 女性を中心に人気職種だが給与水準で不満も少なくないアパレル販売員(写真はイメージ。提供:ゲッティイメージズ)

 アンケートは、アパレル販売員として1年以上働いている20〜30代の男女400人にアデコがWeb上で実施。ちなみに回答者の87%が女性となった。

 「アパレル販売員として働く中で悩んでいる・改善してほしいと思うこと」(複数回答可)について聞いたところ、71.5%が「給与が低い」点を挙げ、トップになった。接客業特有のつらい点としてよく言われる「立ち仕事が多い/時間が長い」(48.8%)や「有給が取りにくい」(46%)、「シフト制のため勤務スケジュールが不規則」(45.8%)といった、労働時間や勤務形態に関する項目に大差をつけた。

photo 「アパレル販売員として働く中で悩んでいる・改善してほしいと思うこと」(アデコ調査、複数回答可。クリックで拡大)

 就業環境などに関する各項目の「満足度」を聞いたところ、不満度が最も高かったのはやはり「給与」で、76.5%の人が「不満足」「どちらかといえば不満足」と回答した。次いで不満度の高い項目は「キャリアに関する将来性」(66.5%)となった。実際、年収についても聞いたところ「200万〜300万円未満」が最多で42.5%となった。

photo 「アパレル販売員として就業環境などへの満足度」(アデコ調査、クリックで拡大)
photo 「アパレル販売員としての年収」(アデコ調査、クリックで拡大)
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