フリーランスの約半数「賃貸物件探しで困った」 正社員との差も

[コネムラメグミ，ITmedia]

　住宅情報サイトを運営するLIFULL（東京都千代田区）は「フリーランスの住まい探し実態調査」を実施した。フリーランス・個人事業主の46.5％が、賃貸物件探しで困ったことや苦労したことが「ある」と回答した。

LIFULLが「フリーランスの住まい探し実態調査」を実施（画像はイメージ、提供：ゲッティイメージズ）

フリーランス・個人事業主であることで、賃貸物件探しで困ったことや苦労したことがあるか（出所：プレスリリース、以下同）

困ったことを正社員と比較

　賃貸物件探しで困ったことや苦労したことの割合をフリーランスと正社員で比較した。その結果「入居審査に通るか不安だった」は6.4ポイント、「自分の状況をどこまで開示すべきか分からなかった」が4.8ポイント、「自分の条件に合う対象物件が少ないと感じた」は3.9ポイント、それぞれフリーランスの方が回答した割合が高い結果となった。同程度の年収帯の正社員と比べ、フリーランスは「入居審査」「物件の選択肢」に課題があるようだ。

賃貸物件探しで困ったことや苦労したことの内容と割合

賃貸物件を探し始めてから契約までの期間

　賃貸物件を探し始めてから契約までにかかった期間を尋ねたところ、フリーランスの17.1％が「賃貸物件を探したものの、契約に至らなかった」と回答した。正社員への同じ質問の回答割合は7.7％で、正社員と比べフリーランスは2倍以上が住み替えを希望しながらも断念していることがうかがえる。

賃貸物件を探し始めてから契約までにかかった時間

　また「1カ月未満」が正社員41.5％、フリーランス38.5％、「1〜6カ月未満」が正社員44.6％、フリーランス36.4％と、早く契約に至る割合も正社員の方が多かった。

　調査は、過去5年以内に賃貸物件を探したことのあるフリーランスもしくは正社員である20〜60代の男女を対象に、インターネットで実施した。調査期間は6月6〜19日、有効回答数は660人（フリーランス330人、正社員330人）。