通勤通学、渋滞なく快適 沖縄都市モノレール てだこ浦西駅のパークアンドライド好調

» 2023年08月12日 07時44分 公開
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 沖縄都市モノレール(ゆいレール)の終点、「てだこ浦西駅」に設置されたパークアンドライド駐車場の利用が好調だ。2023年6月現在、定期契約数は681台で、開通した19年度の1.8倍に増えた。マイカーと公共交通機関を乗り継ぐ通勤・通学スタイルが県内で定着しつつある。(浦添西原担当・比嘉直志)

「てだこ浦西駅」に直結するパークアンドライド駐車場。2019年10月の開業以来、順調に利用者数を伸ばしている=8日、浦添市前田

 嘉手納町から那覇市の専門学校に通う男性(20)は、マイカー通学から切り替えて2年目。入学から2週間はマイカーだったが、学校周辺の駐車場料金の高さや長時間の運転に疲れてしまった。

 移動時間は約1時間20分と変わらないが、浦西−壺川駅間のモノレールに乗車している30分は手が空く。「30分の間に学校の課題をこなせる。快適で助かっている」とメリットを語る。

 西原町に住む会社員の女性(40)は転職を機にパークアンドライド通勤を始めた。てだこ浦西駅の駐車料金と県庁前駅までのモノレール定期代を合わせて月約1万5千円。

 路線バスでの移動も考えたが、1時間に数本と少なく、運賃も少し高かった。女性は「時間と金銭面で得した気分になれる」と満足げだ。

 てだこ浦西駅のパークアンドライド駐車場は収容可能台数992台。運営する県は8割を定期契約、2割を一般利用に割り当てる。ともに利用台数は増えており、22年度は計15万3440台で、20年度の1.7倍となった。

 県都市計画・モノレール課は「沖縄自動車道の幸地インターチェンジができれば、中北部からの利用者はもっと増えるだろう」と期待する。

 モノレールを運行する沖縄都市モノレール社は「那覇の渋滞を避けて定時に到着し、自由な時間を確保できる利便性のPRに力を入れたい」と意欲を見せた。

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