この記事は、『上手に時短できる Excel仕事の教科書』(星野 結城著、SBクリエイティブ)に掲載された内容「ワイルドカードを使った効率的な文字列の検索 ワイルドカード文字を活用する」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。
「*」(アスタリスク)をワイルドカードと呼びます。この記号は任意の文字列の代用として利用が可能です。例えば表の中から「商」という字から始まる「商品」などの単語を全て検索したいとき、「商*」と検索を変えると「商」から始まる全ての文字列を検索できます。
Excelで膨大なデータを取り扱っていると、一部の文字列のみ一致するデータを取り出したい場合が出てくるかと思います。例えば「商品番号」の先頭が「A-10」となっているものだけピックアップし、その文字列を太字にするという場合です。単純に「A-10」とだけ入力して検索をしても該当のデータは見つかると思いますが、ほかの場所に偶然「123-A-10」という文字列が入っていた場合は、そのデータも検索対象になってしまいます。そんなときに活躍するのが、ワイルドカードという機能です。この機能を使って検索することで、フィルターなどより簡単に対象の文字を探すことができます。
文字列の前後に1つ付けるだけで字数に限らず文字列に置き換えることができます。
1つが一文字分を表し、何文字の文字列を検索するか指定できます。
セルにある「*」や「?」を検索します。
通常の場合、ワイルドカードとは「カードゲームにおいて特殊な役割を果たすカード」とされています。しかし、IT用語として使う場合は、文字列の指定や比較・探索などを行う際に、任意のあるいは特定のパターンに一致する文字列を表す特殊な記法や記号のことをワイルドカードと呼んでいるのです。
ワイルドカード文字は検索でも使うことができますが、関数と組み合わせることで効力を発揮します。ここでは「COUNTIF関数」との組み合わせを例に、「初級Aコース」と「初級Bコース」を選択した人が合わせて何人いるかをワイルドカードを使って検索し、カウントしてみます。
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