コロナ禍以降に浸透したオンライン上のコミュニケーションは、効率的に用件を伝えたり、指示を出す上では便利な対話方式です。
しかし、画面越しの対話ではアイスブレークの雑談もカットされ、用件が済んだら早々に対話が終了するため、私たちの脳が好むコミュニケーションは不足しがちです。
リモートを推奨する上司は、対話不足の影響で部下のやる気が落ちていないか、つねに配慮すべきでしょう。
その点、対面でのコミュニケーションを好む上司は、会話を重視し、人間関係を円滑に保つことに高いモチベーションを持っています。
メンバー間、チーム間のコミュニケーションが活発になるため、職場全体の士気も高まりやすいでしょう。リモートよりも対面好きの上司は、時代に逆行しているようでいて、実は部下のやる気を高めてくれる頼もしい存在であるといえるのです。
【まとめ】
人間の脳は「対面」のほうがやる気が出る。
この記事は、『自分のやる気が上がるのは、どっち?』(田中伸明/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
ベスリ会総院長、日本神経学会認定医、医師会認定産業医、東洋医学会専門医。鹿児島大学医学部卒業後、諏訪中央病院で地域医療に従事。その後、厚生労働省でマネジメントを、マッキンゼー・アンド・カンパニージャパンで経営を学ぶ。その経験を生かして会津大学理工学部、日本大学工学部、京都産業大学経営学部の教授として大学教育に従事。ビジネス領域で活動した医師免許所有者の社会的責務として、日本を支えるビジネスパーソンのメンタル障害を解決することが重要と考え、ベスリクリニックを開設。医学だけでは解決できない問題に対して独自の社会的アプローチを開発するとともに、ビジネスを含め、広くサービスを探査、提供している。著書に『マッキンゼー×最新脳科学 究極の集中術』など。
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