企業の“借金王”ランキング 2位「ソフトバンクG」、1位は？

[堀内ひろ，ITmedia]

　リスクモンスター（東京都中央区）は「借金王ランキング」の調査結果を発表した。上場企業（金融機関を除く）の決算短信の記載に基づき、有利子負債を算出した結果、最も多いのは「トヨタ自動車」（29兆3803億円）であることが分かった。

（出所：写真AC）

　2位は「ソフトバンクグループ」（19兆4782億円）。以下「日本電信電話（NTT）」（8兆2305億円）、「本田技研工業」（7兆6652億円）、「三菱HCキャピタル」（7兆6318億円）、「日産自動車」（6兆9029億円）、「ソフトバンク」（6兆1345億円）が続いた。

　リスクモンスターでは「自動車製造業と通信業は上位7社までに3社ずつランクインしており、事業の特性から多額の資金調達が必要になる業種であることがうかがえる」とコメントしている。

有利子負債ランキング（出所：リスクモンスター、以下同）

　前年度調査と比較した有利子負債の増加額を見ると、最も増えたのは「トヨタ自動車」（2兆8839億円増）。以下「NTTデータグループ」（1兆2354億円増）、「日立製作所」（9792億円増）、「日本電信電話」（8663億円増）、「オリックス」（8518億円）が続いた。

　「アフターコロナにおける投資の増加や、円安による仕入コスト高騰に対して資金調達が必要となり、有利子負債が増加したものと考えられる」（同社）

有利子負債増加額ランキング

　一方、前年度調査と比較した有利子負債の減少額を見ると、最も減ったのは「ソフトバンクグループ」（1兆9792億円減）。以下「三菱商事」（7533億円減）、「本田技研工業」（4373億円減）、「パナソニック」（4213億円減）、「ANAホールディングス」（3607億円減）が続いた。

有利子負債減少額ランキング

　2023年7月1日時点で開示されていた22年4月期決算以降の最新連結決算書の分析結果に基づく調査で、対象は金融機関（銀行、証券会社、保険会社など）を除く、決算短信提出企業3192社。