ハンバーガー店「ベッカーズ」37年の歴史に幕 最盛期には約40店舗、SNSで惜しむ声

» 2023年11月09日 20時12分 公開
[産経新聞]
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 JR東日本クロスステーションが展開していたハンバーガー店「ベッカーズ」で、現在も営業を続けている唯一の店舗だった柏店(千葉県柏市)が11月22日を最後に閉店することになり、37年間続いたブランドに幕を下ろすことになった。同社では利用者への感謝の思いを込め、9日から限定商品の販売を始めた。SNSでも「なくなるのは寂しい」などと惜しむ声が出ている。

ベッカーズの限定商品購入で配布される特製クリアファイルのイメージ(JR東日本クロスステーション提供)

 ベッカーズは昭和61年、新宿三井ビルディング(東京都新宿区)に第1号店がオープン。関東地方を中心に、最盛期には約40店舗を展開していた。平成26年には鹿肉を使ったハンバーガーを販売して話題を呼んだ。

 同社は、1990年代に看板商品として販売していた「ベッカーズバーガー」を再現した「ラスト・ベッカーズバーガー」(450円)の限定販売を9日から開始した。ラスト・ベッカーズバーガーは、レタスやトマト、チーズなどの具材のほか、店舗で焼き上げる「自家焼成バンズ」(パンの部分)も特徴だ。

 ベッカーズの最後の店舗だった柏店が閉店することを受け、X(旧ツイッター)には「店内に入ったときの、バンズの焼きたての香りが印象的」「学生時代はキッチンでバイトさせていただいて、社会人になってからは外回りの際に利用していました」などといった声が寄せられた。店舗前で行列ができている写真も相次いで投稿されている。

 ラスト・ベッカーズバーガーのポテト・ドリンクセット(850円)の購入者には、特製のクリアファイルをプレゼントする。柏店の営業時間は午前10時〜午後10時(日曜・祝日は午後9時)。

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