大手電力会社に強い大学ランク 各社それぞれに“お抱え大学”が存在(1/2 ページ)

» 2023年11月10日 17時28分 公開
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 今週は、東北電力、東京電力、中部電力、関西電力、九州電力の就職者数を集計した、「大手電力会社に強い大学ランク」をお届けする。就職者数は、大学通信が各大学にアンケートし、集計したもの。

 円安による燃料価格の下落や電気料金の値上げにより、業績好調な大手電力会社に強い大学ランクのトップは、昨年と同じ名古屋大。全就職者59人中48人が地元の中部電力で、その他の電力会社は、東京電力7人、関西電力4人だった。

 2位は全就職者57人中、九州電力に41人が就職している九州大で、他の電力会社は中部電力8人、東京電力7人、関西電力1人。3位の大阪大は関西電力が32人で、東京電力6人、中部電力4人、九州電力2人となった。

 4位の東北大は東北電力20人、東京電力11人、中部電力8人、関西電力1人。5位の早稲田大は東京電力25人、九州電力5人、東北電力4人、中部電力と関西電力が各1人となっている。

 ベスト5の大学は、それぞれ地元電力会社の大学別就職者数トップ。企業の採用支援を行っている、ワークス・ジャパン社長の清水信一郎氏は言う。「電力会社の採用大学は地元色が強く、各社それぞれお抱えの大学があります。地元とのコミュニケーションを取るには、地域の大学出身者が最適ということです」

 地元の大学から幅広く採用する傾向が強いことから、入社のハードルが高い業種ながら、大手電力会社の採用大学の裾野は広い。アンケートに回答があった566大学中、139大学と2割以上を占めているのだ。

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