ユニクロがフリース販促を目的としたユニークな取り組みを実施している。今年発売の「フリースTシャツ」を着用(試着)し、感想・意見を特設レジで伝えるだけで支払が完了するというものだ。その狙いや背景について聞いた。
ユニクロ原宿店(東京都渋谷区)で11月1〜17日に実施しているのは、ポップアップイベント「FLEECE CHAT STREET」だ。同店が入居している商業施設「WITH HARAJUKU」の地下1階に特設コーナーを設置している。
イベントの流れは次のようになっている。
まず、店員から整理券をもらった後、指定された場所に並ぶ。筆者が現地を取材した際には、開店前から30人近くが整理券を求めて並んでいた。店舗オープン後、店内にあるフリースTシャツを選び、試着室に持っていく。選べるのは「ストレッチフリース モックネックTシャツ(長袖)」「ソフトニットフリース モックネックTシャツ」(いずれも1990円)など。柔らかなざわりなどをアピールしているのが特徴だ。
フリースTシャツ着用後、マイクスタンドとやや大型のモニターのある特設スタンドに移動。ここで、モニターに表示されたいくつかの質問に答える。利用客の感想が支払い代わりになる仕組みを「VOICE PAY」と呼ぶ。
質問は「フリースTシャツの着心地を『擬音』であらわすと? 例:フワフワ」「フリースTシャツの着心地を『動物』に例えると? 3つお答えください」「今年のフリース、何が違う?」「フリースTシャツで思い浮かぶ単語を3個答えてください」「フリースTシャツに『キャッチコピー』をつけるなら? 例:全米が泣いた」などが次々と表示される。およそ1分もあれば全ての質問に回答できるくらいのボリュームだ。
回答後、その場で店舗スタッフが商品タグをハサミでとってくれる。これで支払いが完了となる。
ユニクロの広報担当者はイベントの反響について「非常に多くのお客さまに体験いただいており、毎回、朝のうちに整理券が予定枚数に達しております。回答の際も楽しんでいただいているようで、われわれも想像していなかったようなお声をいくつも頂戴しております」と説明する。
配布数量については、平日が1日100枚、土日祝日が1日200枚としている(期間中1人1枚)。
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