なぜ、今回のような販促イベントを実施しているのだろうか。
ユニクロがフリースを発売したのは1994年だ。2024年に30周年を迎えることから、幅広い層にフリースをアピールする狙いがあるという。
「ユニクロフリースといえばフワフワ、モコモコした素材のものを思い浮かべる方が多いと思いますが、Tシャツ感覚で着られるフリースTシャツの着心地の良さを体験いただきたい」(広報担当者)
ユニクロは、1998年にフリースジャケットを税別1900円で販売。カラーの豊富さも手伝って、大きな話題になった。フリースブームの発祥の地である原宿を起点に、商品の魅力を伝えるため、原宿店で実施することになった。
商品のサンプリング施策自体はこれまでも実施してきたが、商品の感想を伝えることで支払いを済ます手法を取り入れたのは今回が初めてだという。
会場の掲示物には「VOICE PAYの音声データは記録し、発話内容のみプロモーションなどで利用する場合がございます」との記載があった。この目的について尋ねると、広報担当者は「実際にお客さまが試着をしてみてどのような感想をもたれたのかを把握します。自分たちでは思いもつかなかったことや、とても面白い表現も出てきているので、フリースの着心地や魅力を伝えるために店内の販促物や広告物に活用させていただくことを想定しております」と回答した。
今年発売したフリースTシャツは、素肌で着用しても心地よさを感じられるようにしているのが特徴。フリースのイメージを覆すのが狙いだとしている。
11月17日までに集まった消費者の声はどのような施策に活用されるのだろうか。
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