退職代行サービスを利用した理由 2位「すぐに退職したかったから」、1位は？（1/2 ページ）

[コネムラメグミ，ITmedia]

　総合求人サイトを運営するエン・ジャパン（東京都新宿区）は、ユーザーを対象に「退職代行」についてアンケートを実施した。実際に退職代行サービスを利用したことがある人は全体のわずか2％だった。代行サービスを利用した理由1位は「退職を言い出しにくかったから」（50％）で半数にのぼり、特に20代の回答が目立った。

エン・ジャパンは、ユーザーを対象に「退職代行」についてアンケートを実施した（出所：photoAC）

　全体2位は「すぐに退職したかったから」（44％）、3位は「人間関係が悪かったから」（32％）、4位は「パワハラやセクハラの被害に遭っていたから」（31％）、5位は「退職を認めてもらえなかったから」（27％）だった。

　年代別にみると、30代、40代の1位は「すぐに退職したかったから」（30代52％、40代以上45％）となった。

退職代行を利用した理由は？（出所：エン・ジャパン、以下同）

　サービスを利用した人の具体的なエピソードでは、「人間関係が悪かったのと仕事の内容が合わなくて辞めたかった。退職したい意思を認めてもらえないような気がしたので退職代行を使った」（24歳男性）、「連日の残業で体調を崩し、精神的にも不安定だったので救いを求めて利用した」（27歳男性）、「何度も退職希望について伝えたが辞めさせてもらえず、やむを得ず代行を使った」（32歳女性）などの声が聞かれた。

　退職について、言い出しにくい、もしくは伝えても取り合ってもらえない状況で退職代行サービスを利用した、という状況がうかがえた。

退職代行サービスを利用しない理由は？

　退職代行サービスを利用したことがない人に利用しない理由を聞くと、全体1位は「退職意向は自分で会社に言うべきだと思うから」（44％）という意見が挙がった。2位は「（サービスを利用する）金銭的な負担があるから」（26％）、3位は「お世話になった会社や同僚に失礼だから」（24％）だった。

退職代行を利用しない理由は？