スマホ「フリック入力」若年層女性の約半数が利用 学生は4割超

» 2023年11月21日 08時00分 公開
[季原ゆうITmedia]

 NTTドコモ(東京都千代田区)のモバイル研究所は、スマホの文字入力方法「フリック入力」の利用実態について調査した。その結果、若年層(15〜24歳)の女性の約半数がフリック入力を利用しており、特に「学生」の利用率が高いことが分かった。

photo フリック入力の利用実態について調査を実施(画像はイメージ、出所:photoAC)

 男女ともに若い世代になるほどフリック入力の利用割合は高く、15〜24歳では女性が47%、男性が33%と男女差が14ポイントと他の年代に比べて大きかった。一方、60〜79歳の利用割合は、女性が7%、男性が10%と、3ポイント男性が高くなった。

photo フリック入力を利用している人の割合(出所:NTTドコモ、以下同)

 フリック入力の利用割合を職業別で比較すると、「学生」の利用率が最も高く43%、次いで「会社員・団体職員」(23%)、「公務員・教職員」(22%)と続いた。最も利用率が低かったのは「専業主夫・主婦」で14%だった。

photo フリック入力を利用している人の割合(職業別)

 フリック入力の利用の有無によって、スマホの各種サービスの利用率に違いがあるかを調査した。フリック入力の利用者は各サービスの利用率が平均より高く、フリック入力を利用していない人は平均より低いことが分かった。

 特に60〜79歳では、フリック入力利用者の各サービス利用率は高い傾向がみられ、特に「SNS」「地図・乗換・ナビ」「電子決済」は、平均よりも20ポイント以上高くなった。一方、15〜24歳でフリック入力を利用していない人は利用率の低さが目立った。

photo スマホでの各種サービスの利用率(フリック入力の利用有無別)

 日常的なパソコン利用の有無とフリック入力の利用率との関係を見ると、25〜39歳、40〜59歳では日常的なパソコン利用者の方がフリック入力を利用している割合が高いことが分かった。一方15〜24歳、60〜79歳の年齢層では、パソコン利用者とフリック入力の利用率に大差は見られなかった。

photo フリック入力している人の割合(パソコンの利用有無別)

 調査は、全国のスマホ利用者15〜79歳の男女を対象に実施した。有効回答数は5652件。

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