イオン船橋店、売り場とオペレーションを刷新 狙いは?

» 2023年11月24日 11時14分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

 イオンリテール(千葉市)は、住まいと暮らしの売り場環境とオペレーションを刷新した売り場改革を実施すると発表した。11月17日より、イオン船橋店で検証を開始している。

 イオンが展開する住まいと暮らしのプライベートブランド「HOME COORDY(ホームコーディ)」は、2023年の秋冬アイテムから新コンセプト「ここちよさを、デザインする。」とし、商品の特徴の伝え方などを変更。加えて、売り場改革を実施することで、時代や価値観の変化に合わせた店舗展開をしていく。

イオンのプライベートブランド「HOME COORDY」売り場(出典:プレスリリース、以下同)

ライフスタイルに合わせた商品

 売り場は、4つのカテゴリー「暮らし」「住まい」「スマートライフ」「ステーショナリー&クラフト」で構成。従来の固定化した売り場構成では限られたコーディネート提案となっていたが、今後は顧客のライフスタイルに合わせて、商品とサービスのコーディネート提案ができる構成にしたい狙いがあるという。

 売り場演出も一新し、VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)を強化。さらにセルフレジとタブレット型レジ(クラウドPOSレジ)を導入するとで、買い物環境の改革を進めていく。

船橋店の売り場レイアウト

 同社の強みである「食」に親和性がある「暮らし」のカテゴリーでは、“暮らしを好きでいっぱいに”をテーマに暮らし雑貨などを展開。売り場はテーブルウェア、キッチンウェア、暮らし雑貨、家事雑貨、バス&トイレタリーのゾーニングで構成し、ライフスタイルに合わせた商品を提案していく。

「暮らし」カテゴリの売り場イメージ

 「住まい」カテゴリーでは、寝具とルームデコレーション、家具、収納などを販売。寝具のマットレスは顧客の困りごとに対して提案できるよう、用途別に分類を変更する。寝具のカバーリングはコーディネート提案のため、カラー別を基本に陳列していく。収納は売り場演出を活用して提案を強化。素材や大きさに分けて、商品を選びやすくする。

「住まい」カテゴリの売り場イメージ

 「スマートライフ」カテゴリーでは、家電とイオンモバイル、リフォーム、カジタク(イオングループの家事代行サービス)を融合し、生活の進化とサポートを提案。例えばリフォーム売り場のシステムキッチンやビルトインコンロの展示の隣には、冷蔵庫や調理家電を陳列し、キッチンでの利用イメージが付く環境で販売。サポート面では「住まいの相談カウンター」「スマホ乗り換え相談所」などを設置し、顧客の困りごとに対面で対応できるようにする。

「スマートライフ」カテゴリの売り場イメージ

 「ステーショナリー&クラフト」カテゴリーでは、文具用品と手芸専門店「パンドラハウス」の商品を融合して展開。シャープペンシルやノートなどに触れて選べる「タッチ&トライ!」コーナーを充実するほか、デザインや機能が充実し、書き心地にこだわった“パーソナル文具”と、バースデーカードなどの“コミュニケーション文具”の品ぞろを強化する。道具だけの提案だけではなく、贈り物にできるようなクラフト商品も合わせて販売することで、贈り物や趣味のイメージにつながる売り場を目指すとしている。

「ステーショナリー&クラフト」カテゴリの売り場イメージ

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