物価高騰でも「推し活」費用下がらず 推し活で「人生が良い方向に変わった」人はどのくらい?(1/2 ページ)

» 2023年11月28日 08時00分 公開

 インターネットリサーチを行う楽天インサイト(東京都世田谷区)は、「推し活」をしている全国の20〜69歳の男女を対象に「推し活に関する調査」を実施した。推し活に使っている年間の金額(中央値)はコロナ禍の2020〜22年、23年ともに「2万〜3万円未満」だった。

photo 楽天インサイトは、「推し活」をしている全国の20〜69歳の男女を対象に「推し活に関する調査」を実施した(出所:photoAC)

 23年に推し活に使っている年間金額の最多は「5000円未満」(22.3%)、次いで「5000〜1万円未満」(14.2%)、「1万〜2万円未満」(12.8%)だった。

 コロナ禍の20〜22年も「5000円未満」が21.8%で最も高く、「1万〜2万円未満」(13.9%)、「5000〜1万円未満」(12.2%)が続いた。

推し活で人生が変わった?

 推し活で人生が変わったか尋ねた、「良い方向に変わった」と回答した人は63.7%、「悪い方向に変わった」はわずか2.0%だった。

photo 推し活で人生が変わった人は6割(出所:楽天インサイト)

 性別でみると、「良い方向に変わった」(女性69.0%、男性55.9%)は、女性の方が男性よりも13ポイント以上も高い結果となった。

 「良い方向に変わった」と答えた人の推しをジャンル別でみると、最多は「VTuber・ボーカロイド」で73.7%、次いで「国内のアイドル」が73.1%、「K-POPアイドル」が72.9%、「声優」は70.2%だった。

 推し活を通して得られたことを聞いた。最も多かったのは「気持ちが前向きになった」で57.8%、次いで「やるべきことへの活力を持つことができた」が34.4%、「ストレスを感じることが減った」が31.9%だった。

 年代別では、60代で「気持ちが前向きになった」と答えた人は67.7%で、全体と比較して約10ポイントも高かった。一方で、20代では49.8%と全体より8ポイント低かった。また20代で「外見に気をつかうようになった」と答えた人は24.7%で、全体より約10ポイント高い一方、50代は8.9%、60代は9.2%と全体より約6ポイント低い結果となった。

 推しのジャンル別でみると、「声優」を推して「やるべきことへの活力を持つことができた」人は45.2%、「お笑い芸人」では「ストレスを感じることが減った」人が42.9%、「人生の目標ができた」人が33.9%と、全体と比較して10ポイント以上高かった。

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