山崎製パンのロングセラー商品「北海道チーズ蒸しケーキ」とコラボしたファンブックが、想定を上回る売れ行きとなっている。12月6日発売の『北海道チーズ蒸しケーキFAN BOOK』(宝島社、3080円)は、情報解禁後に初回予定数が即日完売した。宝島社は急きょ発売前重版を決定し、現在は3刷7万部を突破しているという(11月24日時点)。コラボの背景や狙いについて、山崎製パンの広報担当者と、宝島社のムック局第2編集部・原川さち枝氏に聞いた。
北海道チーズ蒸しケーキは、チーズの味や香りが楽しめるように北海道産チェダーチーズを使用しているのが特徴。独自の蒸し方により、しっとり、ふんわりとした触感を実現している。
同商品のルーツは、1990年発売の「ソフトチーズ」だ。当時、ミミの柔らかさにこだわった「ダブルソフト」が大ヒットしたことや、ティラミスブームを背景に「やわらかさとチーズ」をテーマに開発した。発売後、改良を続け、原材料にもこだわった商品として北海道蒸しチーズ蒸しケーキが99年に誕生した。発売後も、チーズの量や種類を改良している(出所:山崎製パン公式Webサイト)。山崎製パンの広報担当者によると、2022年には約5000万個を売り上げているという(出荷数量ベース)。歴史があるだけでなく、多くの消費者から支持されているロングセラー商品だ。
今回発売するファンブックは「ブランドヒストリー」「工場見学!北海道チーズ蒸しケーキができるまで」「味変バリエーション」「アレンジレシピ」といった内容になっている。
ファンブック限定のスペシャル付録は、北海道チーズ蒸しケーキそっくりの大きなぬいぐるみだ。サイズは縦21センチ、横33センチ、厚さ15センチ(最大)となっており、こんがりとした焼き色とふわふわ感を再現している。「思わず抱きしめたくなるサイズ感とフォルム」などをアピールポイントとしており、ソファに置いてクッション代わりに使うといった用途も想定している。
今回のファンブックはどういった経緯で誕生したのだろうか。山崎製パンの担当者によると、宝島社からファンブックの制作を提案されたという。22年、山崎製パンのロングセラー商品「ランチパック」の公式ムック『みんな大好き! ヤマザキ ランチパックBOOK』を宝島社が刊行し、とても好評だったため、今回も実施することにした。ランチパックのムックは4種発売されており、シリーズ累計20万部を突破するヒットとなった。
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