定年って65歳？ 法律で決まっていることQ＆A（1/2 ページ）

[産経新聞]

多くの会社員が迎える定年。定年前の準備や定年後の暮らしについて、労務管理とキャリアプランの専門家に聞いた。

定年後、どのように生活を送るかを考えておくことも必要だ（写真と本文は関係ありません）

Q　定年が「65歳になった」「70歳になる」などと聞きますが、法律で決まっているのですか

A　定年年齢は、法律で「60歳を下回ってはいけない」と決まっているだけです。これに基づき、会社ごとの就業規則で定年年齢を決めます。法律では「65歳までの雇用確保の措置を講じる義務」も明記されているので、65歳定年の会社もありますし、「65歳までは再雇用」などと定めている会社もあります。70歳までの就業確保は現状「努力義務」ですが、これが「70歳定年」と受け取られているようですね。現在も、定年は60歳の会社が多いです

Q　定年を迎える前に考えておくことはありますか

A　定年後、どのように生活を送るか、です。今の会社で続けて働くのか、違う会社で働くのか、家でゆっくりするのか。働いている会社の就業規則を確認する機会も少ないでしょうから、早めに再雇用制度など定年後の雇用がどうなっているかを調べておきます