しかし、辛い味の開発は“辛すぎる”と“辛さが足りない”の行ったり来たり。試作品をつくりモニター調査を行っても、いい点数がでない。開発スケジュールを大幅に見直すことになった。
悩んだ揚げ句、「万人向けではなくコアファンに向ける。批判はあっても、辛いもの好きを満足させる商品にする」と、宮林さんは覚悟を決める。「まずは食べるラー油のおいしさを言語化しよう」と宣言、100回を超える試食を繰り返した。
たどり着いたのは、「ガーリックの旨みとオニオン、唐辛子の微妙なバランス。そして、記憶に残る風味にするため山椒を少々のレシピ」だった。
ザクザクわかめシリーズは、アジャイル(俊敏な)方式で開発を行っている。アジャイル方式とは、仕様や設計の変更が当然あるという前提に立ち、小単位でテスト発売と修正を行い、開発を進めていく手法だ。ITやゲームなどの分野で多く採用される。
試作段階から、北海道の量販店のバイヤーに味やパッケージを見てもらい、先行発売も北海道で行った。結果は、コピーの変更など全国発売時に反映している。
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