完売が続く名古屋のスイーツ「ぴよりん」 快進撃のきっかけは?(2/3 ページ)

» 2023年12月11日 11時20分 公開
[産経新聞]
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 生産が増強されるぴよりんだが、最近は多方面での「活躍」が目立っている。ジェイアール東海バスはジェイアール東海フードサービスと共同で、ぴよりんのイラストを描いたラッピングバスを来年1月8日まで運行している。東京−名古屋のハイウェイバスなど高速バスで運用される。

photo JR名古屋駅のバスターミナルで行われたぴよりんラッピングバスの出発式(ジェイアール東海バス提供)

 7月に名古屋駅新幹線口バスターミナルで行われた出発式で、ジェイアール東海フードサービスの吉村伸一社長は「(1日に)30ぴよ(個)売れるかどうかで始まったぴよりん。今回、バスに乗せてもらえることになりました。ぴよりんはおでかけを楽しみにしているので、これから浜松や東京に行けることを喜んでいます」と感慨深げ。交流サイト(SNS)上では「ぴよりんバスに乗れた。かわいい、うれしい」「休憩時間にじっくり撮影したい」と大きな反響も見られた。

 今秋には名古屋観光コンベンションビューローから「名古屋観光特使」も委嘱。名古屋に愛着のある著名人が担ってきた大役を人以外ではぴよりんが初めてになうこととなった。ぴよりんを活用したツールを作成し、イベントへの参加、出展に協力してもらうという。

 委嘱式に出席した吉村社長は「大役を仰せつかり、ぴよりんも大変喜んでいます。名古屋の観光PRの力になれるように頑張っていきたい」と話した。

 そのほか、名古屋の老舗駅弁屋、松浦商店はぴよりんをイメージした「ぴよりん弁当」を10月から、第2弾として12月から「おむすびぴよりん」の販売を開始している。駅弁販売で関係がある東海キヨスクとジェイアール東海パッセンジャーズが10月1日に合併してJR−PLUSが発足したことを記念したもの。

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