完売が続く名古屋のスイーツ「ぴよりん」 快進撃のきっかけは?(1/3 ページ)

» 2023年12月11日 11時20分 公開
[産経新聞]
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 連日完売の状況が続くひよこの形をした名古屋の人気スイーツ「ぴよりん」の製造拠点が、現在の名古屋市から愛知県春日井市に移転することで、生産数は現在の倍増が期待されている。将棋の藤井聡太八冠が対局中に関連商品の「ぴよりんアイス」を食べたことで全国区になり、いまや名古屋を代表する大スター。人以外では初めて名古屋観光特使に就任したり、ラッピングバスが運行されたりと、藤井八冠同様その勢いはとどまるところを知らない。

photo 名古屋の大スター、ぴよりん。人以外で初めて名古屋観光特使に就任した(名古屋観光コンベンションビューロー、ジェイアール東海フードサービス提供)

 ぴよりんを製造販売するジェイアール東海フードサービスは平成22年から、JR名古屋駅近くの新幹線高架下にあるケーキ工房を拠点としていたが、建物規模の制約などから製造能力を拡張するのが困難な状況だった。そこで来年2月上旬の操業開始を目指し、同県春日井市のJR中央線勝川駅近くの高架下に拡張移転する。新拠点の延べ床面積は258平方メートル。パティシエも増員予定という。

 これまで名古屋駅の2つの販売店に並んでもすぐに売り切れという悲劇に見舞われていたぴよりんファンにとって朗報なのは、生産数が倍増すること。ジェイアール東海フードサービスは「売り切れのないように対応する」としている。また、新拠点に3店舗目の直営店を併設する計画もあるといい、購入のチャンスが広がることになる。

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